2019.11.01ピアノ・ピアノテクニック
元落ちこぼれ生徒だった先生の聴く・効くレッスンとは?
ご訪問ありがとうございます。
ピアノ教室MARE鵠沼海岸です。
11月に入りました。
ハロウィンが終わったら、街はすでにクリスマス仕度が始まっていますね・・・
少し気が早い気もしますが、まああと2ヶ月で新しい年になりますよ、
やり残したことはないですか?という事かもしれません。
今日は改めて自己紹介というか、私自身の音楽人生のはじっこを少し書いてみようかと思います。
ピアノを始めたのは5才になる少し前、年の離れた兄が習っていたピアノをやめてしまったので
女の子だし、勿体無いし、という理由で始めたそうです。
始めはまあまあ順調なすべり出しだったようです。
本人としては、1年に一度の発表会を楽しみにしていました。
理由は、横浜の港の見える丘公園の中にあるイギリス館という美しいお屋敷で
ピアノを弾けること、
そして帰りに横浜中華街でゴハンを食べさせてもらえる←こっちが重要
ことでした。
5年生の暮れに、母が新聞で全日本ピアノ指導者協会(PTNAです)のことを知り
当時、創始者の福田靖子先生が月に1度指導されていたソルフェージュ教室に連れて行ってくれました。
ここで、私の最初の挫折。
知らなかった世界を見せつけられたのでした。エリート中のエリートばかりが揃っていたのでした。
母はめげずに(怖いですねえ)私をそこへ突っ込み
ピアノに関しても、そちらで先生を紹介していただき
新しいピアノ人生を歩みだしました。
今思えば、こののち大学を出るまで、3人のピアノの先生におせわになりましたが
常に劣等生だった(自覚あります)私を、絶大なるエネルギーで導いてくださいました。
2度目の挫折は大学受験の失敗。3度目は挫折とは言わないかも・・・でも、仕事を続けることが
できない状況へ追い込まれたことでしょうか。
思い通りに弾けなかった私は、1小節進めてもらえないこともしばしばありました。
脱力も知らない、音楽に感情をこめることも知らない。
しかも、私の手は小さく開かず、9度がやっとなのです。
だからこそ、できない人の苦しみは痛いほどわかります。
つい先日、受験生を抱える悩めるお母さまから
「全然いうことを聞いてくれなくて
毎日毎日、ケンカばかりで険悪なんです!」
との訴え。
「練習やりなさいって言われたら、ぼくはやりたくないんだよ!」
ぎょ!
ちなみに彼は中学生ですが、入試まではあと3ヶ月。
やりなさい、やりたくない、なんてバトルをこの期に及んでまだ繰り広げていた事実に
私の方が愕然としてしまいました。
誰も君に、音楽高校の受験を無理強いした人はいないでしょ(怒)
と、一緒に参戦する訳にはいかないので
「効く」ことば、あるいは方法を考え中。
常日頃、生徒さんには耳を使うことを、いやというほど話しています。
自分の音をよく「聴く」
アンサンブルしていたら、人の音をよく「聴く」
音楽はことばだから、自分のことばを「聞いて」ほしかったら
まずは、人の言葉をよく「聞く」
注意深くよく「聴く」
楽器を奏でる時に
自分が発していることば、音を聴いていない人
そこに気持ちが注がれていない(注意ができていない、気持ちが散漫)人は
練習したつもりになっているだけで、前回と変わらないまま次のレッスンにくるのです。
お母さまには
黙っていることも辛いと思いますが
「練習しなさい」
は、しばらく言わないことにしましょうか、とお伝えしました。
頑なになっている彼の心に
いますぐに「効く」ことばはないように思えます。
音が汚い、響きが悪い、音の粒がそろわない
和音がツブれた音になる、メロディーラインが消えてしまう・・・
といった悩みは「聴く」ことによって良い方へ上向くことがあります。
とにかくよくよく聴きましょう。
聴き方がよくわからない、という方困っている方、
ピアノ教室MARE鵠沼海岸が、お手伝いいたします。
必ずお力になれると思います。