2019.11.12ピアノテクニック
アガってしまうのか、鈍感なのか、いつも通りに弾けないのはなぜ?
ご訪問ありがとうございます。
ピアノ教室MARE鵠沼海岸です。
今日はちょっとショックなニュースを聞きました。
ヴァイオリニストで、札幌交響楽団のコンサートミストレスの大平まゆみさんがALSの可能性があると・・・
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191120-00000005-htbv-hok
一昨年まで10年ほど札幌にいたので、大平さんの活躍はよく目にしていました。
私自身が札響のメンバーにとてもお世話になったので
大平さんがどれだけ精力的に仕事をしていたかもよく聞いていましたし
チャリティー活動も人一倍どころか人10倍ぐらい行っていたと思います。
札響は退団するそうですが、演奏活動は続けるそうです。
今日は異なるシチュエーションで
うまくいかない、弾けない・・という現象について。
その1・「家ではちゃんと弾けていたのに、先生の前では上手く弾けない。」
細かいパッセージとか、3度の重音とか。
オクターブの連打とか。
「昨日までは上手くいってたのに。」
私がプレッシャーをかけているわけではないんですよ。
生徒さんが緊張しているわけでもないのです。
「家ではちゃんと弾けていた。」= 準備はできていた。
「なぜかレッスンに来ると、つっかかる。」=上手く弾けるはずだったのに、なんでだろう?
これ、実は生徒だった頃の私にも経験があります。
経験がある、なんていうと数回みたいな言い方になっちゃう。
ある時期、毎回そうでした。
(私は先生が怖くて、こんな申告はできませんでしたが)
窓の外から覗いているわけではないけれど
前回のレッスンから、どんな練習をしてきたかのか、だいたいわかります。
だいたい、です。
それで
「家ではちゃんと弾けていた」箇所ですが
だいたいは、家でもちゃんと弾けていないことが多いです。
ちゃんと弾けていた場合には、数回繰り返したら弾けるのだけれど
家でも弾けていなかったら、今また何度弾き直しても
うまくいかないのです。
ちゃんと弾けていたわけではなくて
そこには意識がなく、通り過ぎるだけだったのです。
弾けていたか、いなかったかもわからない。
手だけが勝手に動いている状態です。
いつもいつも、そんなに集中して練習することはできないですよね。
練習に集中できていないな、今日は疲れているな
と気づいたら、少しの休憩を取るか
その日の練習は終わりにするのもいいと思います。
私のレッスンでは、なるべく意識できるような書き込みを心がけてはいますが
(たぶん・私は書き込み多め)
家での練習の仕方の参考にしていただけたら、と思います。
ちなみに、本番でも予期せぬ失敗があります。
これは全く別の現象なので、いずれまたの機会に。
2・「人前で弾くのは本当に恐怖なんだけれども、せっかく練習したら披露したい。
なんとかなりませんか?」
大人の方のレッスンでのご相談。
そうですよね、なんでこんなところで・・・?と思うような箇所
普段の練習で失敗したことなんてないのに・・・というところで
思いもよらぬはずし方をしたり
暗譜していたはずなのに・・・とか。
真っ青になる経験、私にもあります。
緊張は多少の差はありますが、誰にでもあります。
もちろん私にも。
過去には、穴があったら入りたいと思うような経験もしています。
「深呼吸して。リラックスしなさい。」(それができないから困ってるし)
「十分に練習していないから、怖くて弾けなくなるんだ。」(練習しないお前が悪いって責めてる?)
「手のひらにのの字を3回書いて飲み込め。」(おまじない頼みですか?)
「聴衆は皆カボチャ。」(んなわけないです)
人はいろいろ言いますよね、自分のことではないので。
もちろん、十分に練習して自信があれば、恐怖におののくような緊張はしないかもしれません。
でも、根性論みたいなことではなく
人前で弾くときに、緊張具合を軽減できれば・・・
たとえ緊張していても、それを逆手にとって弾けたら・・・
どのように練習計画を組み立て
ベストコンディションで本番を迎えられることまで含めて
いっしょにレッスンしていきます。
どうぞお問い合わせくださいね。