2019.11.13ピアノ・レッスン
「子どもの頃、バッハはキライでした。でも今は・・。」
ご訪問ありがとうございます。
ピアノ教室MARE鵠沼海岸です。
ピアノやその他楽器を弾くみなさん、聴くみなさん
バッハは好きですか?キライですか?
「難しいばかりで、何にもおもしろいと思えない。」
「だからキライ。」
このセリフ、何度聞いたことでしょう。
子どもの頃ピアノを弾いていた再開組の方
他の教室から移ってきた方
多くの方がこう言います。
ではバッハを弾かないのかというと・・・
いや、そうではなくて練習していたり
練習しようという気はあるのです。
大人のレッスンは、ご本人と相談してそれぞれに
カリキュラムをたてます。
基本的には生徒さんのご希望・目標にそって
完全オーダーメイドです。
一度に何曲も持ってくる人もいるし、丁寧に練習曲をいくつも弾いてくる人
バッハだけを細かく研究してくる人
みなさんそれぞれです。
テクニックを身につけるために、練習曲を選ぶのではなくて
生徒さんが弾きたい曲が弾けるように、それに適した方法を一緒に考えます。
話はバッハに戻ります。
「バッハはどうしましょうか?」
「弾かなくちゃいけないんですよね。」
「いや、そんなこともないですよ。キライなら。」
「でも、バッハはやらなくちゃってどの先生もおっしゃいます。」
「それを言うと、やらなくちゃいけない曲ばかりに。」
「じゃあ、やらなくていいんですか?」
「無理にとは言いませんが、きっと好きになりますよ。」
「え!?たぶん、それはないですよ〜、またまた〜。」
とかいうやり取りの数ヶ月後
生徒さんたち皆さん、バッハのとりこに。
私は個人的に、バッハは中毒性があると思っています。
みんなが難しくて嫌だ、キライだ、と思うバッハの特徴こそが
私にとっては魅力的で、楽譜は宝の山みたいなもの。
この宝の山を、推理小説を読むみたいに
ひとつひとつほぐして、分解して、宝探しをして、組み立てて・・・
こんなに好きで仕方ないバッハを、みなさんにも好きになってもらって
分かち合える幸せ!!!
ちなみに
バッハのゴールドベルク変奏曲を2度録音した
カナダのピアニスト、グレン・グールド(Glenn Gould)は
特にバッハに傾倒していて、録音もバッハが一番多いのですが
当時(今もかな?)バッハの演奏としてはエキセントリックで
変わっていたので(グールド自身がかわっていたようですが)
私は恩師に、グールドの演奏を聴くことを禁じられていました。
(この頃、グールドはまだ存命だったのに)
言いつけを守り続け、怖くて聴けなかったグールドを勧めてくれた友人がいて
初めて聴いたのは数年前です。
一度聴いただけで、一番好きなピアニストになってしまった。
グールドが、バッハをこんな風に弾きたい気持ちが、痛いほどわかる。
でも、私はグールドのような演奏はしないし(できないし)
生徒さんにも、やっぱり勧められません。
(だいぶ脱線してしまった・・・)
バッハ中毒者を増やしたい、ピアノ教室MAREです。