2020.09.24ピアノテクニック
ピアノが上手になりたい人へ、今お伝えしたいこと。


湘南・藤沢市のピアノ教室MARE(マーレ)鵠沼海岸です。
教室をマーレ(イタリア語で海)と名付けた理由は、海のそばの教室だから。
そして、海はいろんな土地とつながる場だからです。
これは私の好奇心のあらわれでもあります。
1. 劣等感のかたまりだった子ども時代
私は幼い頃からピアノを弾いてきましたが、順風満帆ではありませんでした。
とにかく「好き」らしい・・・と母は思っていたようで、というのも
私は母が私から受けていた印象ほどピアノが好きだったとは思えなくて(笑)
自分がよく覚えていないことですが
「高熱にうなされながら
指を動かしてピアノを弾いている素ぶりを見せていた。」
と母。
「ピアノ練習の傍らにいるのは、本当に退屈だった。」
えっ!!!???
私の覚えていることといえば
母に怒られるのが嫌でピアノの前に座っていたのに。
その頃同時にお習字を習っていましたが
そちらに飽きることはありませんでした。
お習字は目の前に自分が書いた字が「見える」ので
うまくいっていないことがわかるのですが
ピアノは音も見えないし、ボーッとして弾いていれば
間違いにも気づかないのは子どもによくあるパターンです。
ところが母は(今思えば怖いもの知らず、だそうで)
新聞の広告ではなく、記事を読んで
(いまでは巨大な組織である)ピティナの
専務理事だった福田靖子先生の元へ
連れて行ってくれたのでした。小学5年生でした。
先生の「いいものは持っていると思う。
預けてくだされば、育てますよ。」というその言葉を信じて
私のピアノは福田先生に託されたのでした。
そこからはカルチャーショックの連続でした。
いまではかなり有名になった数人のピアニストが
まだ子どもでしたが、そんな人々と一緒に
ソルフェージュのモデル教室に在籍しました。
元来が能天気なのか、それほど凹むこともなく
むしろ楽しくて仕方なかったソルフェージュ教室でした。
凹みまくりだったのはピアノレッスンの方です。
福田先生が紹介してくださった松尾先生には
今も申し訳なくて頭が上がりません。
どれほど練習して(行ったつもり)も
レッスンではやり直しやり直しの連続で
1時間のレッスンで4小節しか進まない
なんてこともたくさんありました。
帰りは泣きながら電車に乗り、ようやく空席を見つけて
座ったら乗り過ごす・・・を繰り返した週末でしたよ。
2. 限界がきてしまった「力まかせ奏法」
そんなわけで、ピアノを弾く上で必要な
テクニックと理論などの能力は、簡単には上がりませんでした。
でも時間は限られているので
勉強するべき曲は数えきれないほどあります。
テクニックも十分ではなく、楽譜を読むのは遅い。
闇雲にピアノを叩き続けた結果
腕が痛くて仕方ない中学生時代でした。
少しでもよくなるようにと、鍼を打ったりして。
でも、根本的に力んで弾いているので
力まかせなきたない音、細かいパッセージは
くちゃくちゃにからまり
とにかく全てが「汚い」演奏だったわけです。
でも何がいけないのかわかっていませんでした。
わかっていたのは、自分が人より遅れてることだけでした。
練習時間さえ確保して、ピアノの前にいる時間を増やせば
上手になるものと思っていました。
根性論・・・。
原因がわからないのに、上手にはなりませんよね。
脱力奏法については、その後あらたにお世話になった先生の元で
再びのやり直しでした。
3. いま、お伝えできること
その後、数々の困難を乗り越えて(笑)音大に進みましたが
それまでも、その後も、悩みはつきませんでした。
もちろん今も、自分自身の演奏として
まだ改良の余地はじゅうぶんあります。
ただ、学生時代から演奏の他に
ピアノを弾くことについて、人様にお伝えするようになり
自分自身がどちらかといえば
「劣等生」だったからこそ、生徒さんの悩みが手に取るようにわかります。
ピアノを弾くときに使っているのは
指だけだと勘違いしている人もいます。
以前、合唱団で伴奏ピアニストを務めていた頃
合宿など長時間の練習後
「よく指が疲れませんね。」と言われたものです。
いえ、疲れたのは指ではなくて背中です。
ピアノは全身を使って弾く楽器です。
おそらく楽器というものは、全て同じじゃないかと思います。
そして、決して力まかせに叩いているわけではないのです。
文面でお伝えできることには限りがあります。
もしあなたが今悩んでいるのなら、時間がかかっても、私はお力になれます。
コロナ禍のなか、アナログなピアノでも
オンラインレッスンが頻繁に行われるようになりました。
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