2020.10.14ピアノ・ピアノテクニック
初めて行ったピアノ奏法ウェビナーから見えてきたこと


日曜日の午前中
以前から行いたいと考えていたオンラインセミナーを無事に終えることができました。
大人レッスンの皆さんには、普段のレッスン時にお伝えしきれないこと
また、生徒さんがお互いに何について悩んでいるのか
何について困っているのかを共有することにより
より方向が明確にできたように思います。
メモを取りながら、熱心に聞き入ってくださっていました。
当日欠席だった方々には、録画したものを送ったので
時間があるときに見ていただいて、また質問など受け付けます。
奏法、と一口に言ってもそれは多種多様で、結論から言ってしまえば
「弾き方が正しいか間違っているか」ではなく
少し乱暴だけれども
「奏でられた音が、あるいは編み出された音楽が美しいか否か・
豊かな表現ができているかどうか」
だと私は思っています。
ただ、その音が美しく奏でられるかは
ある程度の法則に従っていることに間違いはないのではないかと考えます。
また、自分の音が美しいのかどうか
聴く耳を持っていることは、かなり重要であると再認識しました。
皆さんとのセミナーのために改めて勉強しなおしました。
もっとも伝えたいことが、ここに凝縮されていたので
改めて紹介します。
『ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと
トーマス・マーク著 春秋社 より引用
「音の聴きかた」
〜音が作りだされるのは、鍵盤がポイント・オブ・サウンドに到達する「瞬間」ですが
音が作りだされる場所、ハンマーが弦を打つ「場所」。
その場所こそが、私たちが耳を傾けるべき場所です。〜
レッスン中に私がたびたび口にする「弦のはじっこ」まで音を鳴らして
生み出された目に見えない「音」を捕まえに行って!
ものすごく抽象的ではあるけれど、体を起こして自分の音に耳を傾けてほしいからいう言葉です。
〜触覚が注意を向けなければならないのは指先ですが、
聴覚が注意を向けるべきなのは、ピアノの奥から生まれる音なのです。
このとき、顔や首に力みがあると、「音の聴きかた」の妨げになりますから、注意してください。〜
夢中か、あるいは必死になって弾くと体が前傾し過ぎて、鍵盤におおいかぶさってしまい
まったく音を聴けなくなります。無駄な力が加わり過ぎていて、ヘトヘトです。
高校生の頃の私は、こういう弾き方でした。
〜自分が演奏する空間をマッピングする必要があります。
ここで言う空間とは、あなたが座っている部屋という意味ではなく、あなたが
そこに向かって演奏したい空間、あなたの音楽のなかで表現される空間のことです。
〜 中略 〜
さらに大きな空間を意識できるようにしてみましょう。今までとは違った身体の動きができるようになります。
そしてあなたの音は、以前とは違う、もっと表現力の豊かな音になるでしょう。〜
空間を意識することが、豊かな表現力を持った音を奏でることにつながると言っています。
以前から、こういった意識を持って練習することはあまりないとの声ばかりだったので
驚きもしましたが、ここに伸びしろがあるのだろうと思っています。
〜ここで、とても役に立つアドバイスを1つ。
——- 「あなたが演奏するであろうもっとも小さな空間よりも小さな空間で練習してはいけません」。
そして、もう1つのアドバイスは、「身体全体、ピアノ全体、世界全体」をイメージすることです。
あなたは今、小さな練習室に座っているかもしれませんが、あなたの音楽は、地球と星々を包むことが
できるのです。〜
〜 後略 〜
方法論やテクニックを磨くことばかりにとらわれて
音楽を、表現することをなおざりにしてしまっては本末転倒です。
ピアノの弾き方に悩んでいませんか?
小さなことでもご相談ください。
きっとお力になれると思います。
LINE公式アカウントに登録していただけましたら
1対1でお話しできます。
こちらから登録したら お好きなスタンプを1つ送ってください。
体験レッスンはLINEからでもお申し込みいただけます。
目次