2022.08.08ピアノ
【ピアノ】落ちこぼれ生徒だったわたし⑵
湘南・藤沢市のピアノ教室MARE鵠沼海岸です。
この表題ですぐに〈その2〉を書くつもりでいたのに
8月お盆の時期になってしまいました。
こんなに遅くなってしまった理由はいろいろあるのですが・・・
あ〜、何と書いたところで人様には言い訳に聞こえてしまうので(泣)
とにかく、今日こそは続きをと思いながらとうとう
今日まで来てしまったことは確かです・・・
まだ読まれていない方にリンクを貼ります。
↑その1・怖いもの知らずのまま小5で
都内のソルフェージュ教室に入室してしまったところまで書きました。
さて、ソルフェージュクラスでは天才児達に囲まれていることに
気づいていたのかどうなのか
とにかく見るもの聞くもの全てがお初なので
楽しくて仕方なかったのですが。
個人レッスンであるピアノは
そうはいきませんでした。
今思えば
全てにおいてダメでした。
ダメ出しなんて生やさしいものではなく
ほぼ全否定に近いところからのやり直しだったと思います。
ですからゼロからのやり直しではなくて
マイナスからのやり直し。
もちろん、レッスンしていただく私も大変でしたが←傲慢
先生のご苦労は以下ばかりだったかと申し訳なく思います。
子どもだったので、多分よくわかっていなかったのではないかと思います。
現在なら、ビデオやスマホなどを準備して
レッスンの内容を録画する生徒さんも多いですが
当時はそのような便利なものはなかったため
多分B4サイズぐらいのカセットテープレコーダーを持って
全てのレッスンを録音しました。
途中、猛烈に先生が怒っていらっしゃるのに
30分経ち「カチッ」と音が鳴ってテープが止まると
「すみません・・。」と蚊の鳴くような声で立ち上がり
カセットテープを裏返す、といったことを毎回繰り返していました。
さもないと、あまりにご注意が多くて覚えきれなかったのです。
現在、自分が教える側になったからこそ
過去の自分の問題点が見えてきました。
まずダメだったことの筆頭は
★あまりにもミスタッチが多かった
本人はそれほど多いことに気づいていなかったのでした。
先生のご注意を受けて初めて気づく。音の間違いも同様に多く
意識がなく、ただただ音を並べるだけ
譜読みが終わったら、弾けた気になっていたのだと思います。
速く弾けるのが上手、ぐらいに思っていたのでしょう。
本当に何もわかっていなかった。
★モチーフもフレーズも、歌い込みも表現もわかっていない
だから、ミスしたら弾き直しをするのですが
それ自体がもうダメダメで、おかしな区切りから平然と弾く。
★ピアノの弾き方を知らなかった
しっかり指を上げて←ここ、勘違いの塊
うまく弾けなければ、スタッカートやリズム練習に
『まじめに』取り組めば、いつか弾けるようになると思い込んで
(無意識の)練習していました。
★譜読みが遅すぎる
楽譜を読むのは早いつもりでした。
間違っていました。平均より遅いぐらいだったのです。
★数あるピアノ曲の、ほんの一部しか知らず
他の交響曲、協奏曲等々不勉強で全然知りませんでした。
あげ始めたらキリがありません。
とにかく、全てダメダメでした。
途中何度もあきらめけた私と、おそらく母を
見捨てずに引き上げてくださったのは恩師でした。
そのおかげで、今の私がいます。
今は以前の私と同じように、弾きたいのにうまく弾けない
生徒さんの気持ちがよくわかります。
だからこそ
初歩からスタートのちびっこ生徒ちゃんたちには
道を誤らないように注意深くピアノの正しい弾き方を伝え
独学の限界を感じている方や
まちがった弾き方を身につけてしまって苦しんでいる大人の生徒さんには
軌道修正のレッスンを提供しています。
今後は、今ひとつわかっていないピアノの先生に
現状をわかってもらい、間違ったことを教えないように
先生のためのスクールや講座を準備したいと思っています。